エスプリにオーディオは必要ないのか?

答えはYESでもあるしNOでもある。ドライビングの楽しみ方には人それぞれあり、背後から聞こえるエンジンサウンドを聴きながらワインディングを走るというシチュエーションがコーナーリングマシンのエスプリにはお似合いのようだが、実はエスプリのエンジン音はお世辞にも耳に心地よいとは言えない。排気音はゾクゾクする乾いたサウンドなのだが。したがってクルージングの時などはやはりオーディオが欲しくなる。そこで装着したのは往年の銘機、アゼストのDRX9255。アゼストの歴史の中でこれほど記憶に残っているモデルは他にはない。1996年にデビューしたこのユニットは10年の時を経ていまだにハイエンドオーディオとして十分通用する音を出してくれる。よくアルパインの7909と比較されるが両方聞き比べるとどちらが良いということではなくて音楽ソースによりどちらも最高な音を出してくれるということである。DRX9255はどちらかというとロック・ポップス系のほうがメリハリが利いていい感じである。逆にジャズ系はやはり7909は奥が深い柔らかな感じがすばらしい。



DRX9255はエスプリに純正装着されているかのようなすばらしいデザインである。このシンプルなデザインはトラディショナルな英国のインテリアにも違和感がなく、室内空間を一層高級なものにしてくれる。エスプリのイルミネーションはグリーン系なのだがDRX9255のイルミネーションはエスプリ用に専用設計したかのようにマッチしている。余談だが7909は音に関してはすばらしいのだが操作系のフィーリングはお世辞にもハイエンドオーディオとは思えないのであるが、このDRX9255の操作系はカチッとしていてハイエンドオーディオにふさわしいものとなっている。



アンプに関しては現在のところ決して満足するものではないがSONYのXM-4046。SONYらしい素直なクセのない音を聞かせてくれるがすこしベールに包まれたような感じがするのはヘッドユニットの解像度が高いからであろうか。スピーカーユニットも未交換なのでそちらもグレードアップした上で再度アンプの選定をしたい。もう一台DRX9255にアンプを同じくアゼストのAPA4200と組み合わせたほうはいい感じで聴かせてくれるのでやはりアゼストのペアがベストなのだろうか。





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